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イライラが止まらない

イライラが止まらない・
抑えられない方へ

イライラが止まらない・抑えられない方へ誰でも、人、誰かの発言、状況などにイライラすることはあります。うまくできない自分に対してイライラすることもありますね。
誰もが感じることのあるイライラですが、それが慢性化したり、過度になったりすると、日常生活に支障をきたすようになります。中には、暴言・暴力に発展してしまうケースも見られます。
このページでは、イライラが止まらない・抑えられないという場合の原因、疑われる疾患、対処法などについてご紹介して参ります。

考えられる原因と疾患

原因

ストレス

人間関係がうまくいっていない、業務量が多すぎる・仕事がつまらない・仕事の失敗・職場の雰囲気が合わない、家族関係が良くない、経済的な問題がある等、さまざまな精神的・身体的ストレスが、イライラを引き起こすことがあります。

睡眠不足

睡眠不足は、イライラしたり、怒りを抑えられない原因となります。この場合、比較的対策は容易です。質・量とも十分な睡眠をとる習慣を身につけましょう。起床時間・就寝時間をできるだけ一定にすることも大切です。

自律神経の乱れ

ストレス、睡眠不足、生活リズムの乱れによって自律神経が乱れると、イライラ等のこころの症状、倦怠感などの身体の症状が現れることがあります。

ホルモンバランスの乱れ

特に女性の場合、月経、妊娠・出産、閉経などによって急激に女性ホルモンのバランスが崩れ、イライラなどの症状が引き起こされることがあります。

疾患

パーソナリティ障害

物事の考え方や捉え方の極端な偏りにより、情緒面の問題、人間関係のトラブルを引き起こしてしまう障害です。家族などよく見知った人が自分の思い通りにならないのを見ると、イライラしたり、暴言を吐いたり、暴力をふるったりしてしまいます。

パーソナリティ障害について
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適応障害

環境に適応できないことがストレスとなり、心身のバランスを崩してしまう病気です。憂うつ、不安、興味・関心の低下、思考力の低下、イライラ、怒りっぽいといった症状が見られ、暴言や暴力に発展してしまうこともあります。

適応障害について詳しくはこちら

うつ病

主にストレスを原因として発症する病気です。気分の落ち込み、不安、イライラ、不眠・過眠、食欲不振・食欲亢進、疲労感・倦怠感などの症状が見られます。イライラして暴言を吐いたりしても、後でそのことを自分でひどく責めるということがあります。

うつ病について詳しくはこちら

双極性障害

気分が落ち込むうつ状態と、気分が異様に高まる躁状態を繰り返す病気です。イライラは、うつ状態の時でも、躁状態の時でも現れる症状です。

双極性障害について
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発達障害

先天的な脳の特性によって、認知や行動、知能などに偏りが生じる障害の総称です。幼少期から感情のコントロールが難しい傾向が認められ、コミュニケーションがうまくいかないことからイライラする、八つ当たりするといったことがあります。

発達障害について
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強迫性障害

ある1つのネガティブな考え(例:自分の手が汚れているという考え)が頭に浮かぶと、その考えを打ち消す行為(例:何度も延々と手を洗う行為)をせずにはいられない障害です。その行為の手順が狂う、できない場合に、イライラや焦り、恐怖などを感じます。

強迫性障害について
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更年期障害

45~55歳くらいの更年期に、主に女性ホルモンの急激な減少によって起こる心身の症状です。イライラ、倦怠感、意欲の低下、多汗、不眠などの症状が見られます。

月経前症候群

月経が始まる3~10日前から現れる、腹痛、乳房の痛み、頭痛、食欲不振、イライラ、怒りっぽい、食欲不振・過食、疲労感などの症状の総称です。月経が始まると、速やかに消失します。

イライラが止まらない・
抑えられない方の特徴・性格

意外に思われるかもしれませんが、イライラする人の性格は、必ずしも激しいものではありません。
思ったことをすぐに吐き出せないために、イライラしてしまうという人もいます。

  • 真面目、努力家
  • 責任感が強い
  • 完璧主義
  • せっかち
  • 感情を表に出す、言葉にすることが苦手

イライラが止まらない・
抑えられない時の対処法

その場から離れ、
一人の時間をつくる

その場から離れ、一人の時間をつくるイライラが止まらない・抑えられない時は、一度その場を離れ、一人の時間を作りましょう。落ち着いて考えると、相手にも事情があったこと、悪気がなかったことなどが分かってくることがあります。自分の言い方や行動を反省できることもあるでしょう。
その後、もし自分が悪かったと思うのであれば、気持ち良く謝りましょう。

イライラしたことを、
紙に書き出してみる

紙に書き出すことで、自分がどのような時にイライラしているのか、根本的には何に対してイライラしているのかを客観視しやすくなります。イライラしてしまいそうな状況を避ける、対策を立てて防ぐといったことに役立ちます。

イライラしたことを、
友人などに話してみる

イライラしたことを、友人などに話してみる職場や家庭などでイライラしたことも、友人に話せば一緒に笑えたという経験は、多くの方がお持ちです。問題は、いつも100%解決するとは限りません。ときどきガス抜きをしながら、職場・家庭でうまく折り合いをつけるというのも、大切なことです。

生活習慣を改善する

生活リズムの乱れ、睡眠不足、ストレス、栄養バランスの乱れなどは、自律神経のバランスを崩し、心身の不調をきたします。生活習慣に問題があれば、改善してみましょう。

身の回りの整理整頓をする

デスクまわりや部屋をきれいにしたり、身だしなみを整えたりすると、気持ちがすっきりします。反対に整理整頓ができていないと、その景色を見ただけでうんざりしたり、物を探す・仕事をする上でイライラすることが多くなってしまいます。

医療機関を受診する

医療機関を受診する上記のような対策をしてもイライラが止まらない・抑えられない、暴言や暴力に発展してしまいそうという不安がある場合には、当院にご相談ください。暴言・暴力によって人を傷つけてしまうと、取り返しのつかないことになりかねません。丁寧にお話をお伺いし、必要に応じた検査・治療の提供、支援のご案内などをいたします。
もちろん、ご紹介した対処法を試す前に、お早目にご相談くださっても結構です。