- 些細なことで急に気分が落ち込んで
悩まれている方へ - こんな時に気分が落ち込んだりして
いませんか? - 気分が落ち込む考えられる原因
- 病気のサインかもしれない「気分の落ち込み」
- 「気分の落ち込み」から考えられる疾患
- 対処法
些細なことで急に気分が
落ち込んで悩まれている方へ
気分の落ち込みは、誰にでもあることです。
ただ、自分でも気にし過ぎだと思うくらい落ち込んでしまっている場合、いつまでも引きずっているといった場合、落ち着きのなさや不安など他に症状が見られる場合などは、何らかの疾患を疑う必要があります。
一人で落ち込んでいると、まわりの人との差を見て余計に辛くなり、さらに落ち込んでしまうという悪循環に陥りがちです。
「なんでこんなに落ち込んでいるんだろうと感じる」「落ち込んだ状態から抜け出せそうにない」という時には、お早目に当院にご相談ください。
こんな時に気分が落ち込んだりしていませんか?
気分の落ち込みの現れ方は、人によってさまざまです。
以下のような気分の落ち込み、それに関する症状がございましたら、当院にご相談ください。

- 身体やこころに落ち着きがなくなった
- 疲れやすさ、倦怠感
- 動作や喋り方が遅くなった、反応が遅い
- 以前まで好きだった物事への関心・興味がなくなった
- 常にイライラしている、怒りっぽい
- 体重減少、体重増加
- 不眠、過眠
- 過剰に自分ばかりを責めてしまう
- 自分には価値がないと考えてしまう
- 死について考えてしまう
気分が落ち込む考えられる原因
ストレス
職場、家庭、学校などにおけるさまざまなストレスによって、心身が疲弊し、気分が落ち込んだり、倦怠感が生じたりします。
ただ、これは「身体とこころを休めてください」というサインでもあるので、休んで回復するようでしたら、それほど心配はいりません。休んでも回復しない場合には、うつ病、適応障害などの疾患が疑われます。
月経・妊娠・出産
月経、妊娠、出産といった女性ホルモンのバランスの変化するタイミングで、気分が落ち込んでしまうことがあります。多くの場合、その気分の落ち込みは短期間です。
ただ、産後うつなどに発展することもあるため、気分の落ち込みが続く・ひどい場合には受診が必要です。
更年期
更年期、特に閉経を境として、女性ホルモンの量が急激に減少します。そのため更年期は、気分の落ち込みや憂うつ、疲労感などが現れやすい時期と言えます。
病気のサインかもしれない
「気分の落ち込み」
起こった物事(ミス、悲しいこと)に対して気分の落ち込みが過度である、もうどうしようもないのにいつまでも引きずっている、落ち着きのなさ・不安・不眠/過眠など他の症状が見られるといった場合には、病気の可能性を考えて対応しなくてはなりません。
ご自身で気づけることもありますが、まわりに指摘されないと分からないということも少なくありません。おかしいなと思った時、指摘された時には、お早目に当院にご相談ください。
「気分の落ち込み」から
考えられる疾患
うつ病
気分の落ち込みを伴ううつ症状が見られる代表的な疾患です。他の症状として、興味や関心の低下、食欲不振/食欲亢進、不眠/過眠、イライラ、怒りっぽい、疲れやすい、自責の念、集中力の低下などが挙げられます。
双極性障害
気分が落ち込むうつ状態と、気分が異様に高揚する躁状態を繰り返す病気です。躁状態の時には、休むことなく活動を続ける、ほとんど寝ない、心身の疲労を感じない、絶え間なく喋る、イライラなどの症状が見られます。
適応障害
仕事、家庭、学校などにおけるストレスを原因として発症します。気分の落ち込み、不安、焦燥感、イライラ、不眠などの症状が見られます。うつ病と比べて、比較的ストレスの原因が明確です。
心的外傷後ストレス障害
事件・事故に巻き込まれた、目撃したことで強いストレスを感じ、その数週間後(数年後になることも)に発症します。慢性的な不安、断続的な記憶の抜け落ち、似たシチュエーションを迎えた時の強い恐怖、フラッシュバックなどの症状を伴います。
月経前症候群
月経が開始の3日~1週間前から現れる、腹痛、頭痛、乳房の痛み、食欲不振、イライラ、怒りっぽい、食欲不振・過食、疲労感といった症状の総称です。月経の開始に伴い、速やかに症状が軽快する点が特徴です。
対処法
十分な心身の休養、睡眠
うつ病などの病気を予防するため、まずは心身をしっかりと休めましょう。寝る時にはスマホなどを持ち込まず、質・量ともに十分な睡眠をとることが大切です。ただし、生活リズムはできる限り維持しましょう。午前中に日光を浴びるのも有効です。
趣味に没頭する・ストレスを解消する
気分の落ち込みのもっとも重大な原因は、ストレスです。何も考えずに趣味に没頭できれば、気持ちがすっきりすることがあります。ただし、趣味にも関心や意欲を持てないといった場合には、うつ病などの疾患の疑いが強まります。お早目にご相談ください。
医療機関の受診を受診する
しっかり休んだり、趣味に没頭するなどしても改善されない場合には、当院にご相談ください。薬物療法、精神療法、生活習慣指導などの治療により、症状・疾患の改善を目指します。
特に、気分の落ち込みがひどい時、心身に他の症状が現れている場合には、お早目の受診をおすすめします。